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  1. コラム
  2. human justice and cosmic justice
 

human justice and cosmic justice

2020/04/10
おはようございます。はるこです。

本日はインナーチャイルドカードについてお話いたします。

インナーチャイルドカードは、おとぎ話をモチーフとしたタロットカードです。
タロットカードですので、主にライフデザインリーディングを含めリーディングのために用いておりますが
カウンセリングツールとしてもとても役立つツールとなります。

絵がとても可愛らしく、カードそのものが癒しの存在でもあるのですが、1枚1枚にはとても深いメッセージが込められています。

このご時世に関連して気になっているカードがあります。
そのカードがミダス王の触れるものというカードです。


The Midas Touch。 「ミダス王の触れるもの」。調べると「ミダス王と金の手」というタイトルがよく出てきます。

 

イソップ物語?ギリシャ神話?お話は次の通りです(参考サイトはこちら →https://note.com/epulor_s/n/nfffe4e699791

 

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フリギア王国 を治めるミダス王は莫大な富を有し、バラ園に囲まれた大きな城に住み贅沢な暮らしを送っていました。豪華な食事をし欲しいものは全て手に入れ、毎日自分の持つ黄金を数えては放り投げ、黄金を浴びながら喜びを感じでいました。

 

そんなある日、酒と富の神ディオニソス(バッカス)がフリギア王国 を旅している途中、同行していた師であるシレヌスが酔っ払ったままどこかに消えてしまいました。彼はミダス王のバラ園に迷い込みそこでそのまま寝入ってしまったのでした。

 

翌朝ミダス王の元に連れられた者がシレヌスとわかると、王は彼を11日間手厚くもてなし、その後ディオニソスの元に安全に送り届けたのでした。ディオニソスはシレヌスが無事に戻ってきたことに大変感謝しミダス王にどんな望みでも叶えてあげると約束したのでした。

 

ミダス王はすぐに「私が触れる物全てを黄金にして欲しい。」と答えました。ディオニソスは「本当にそれがあなたの望みなのですね。」と念を押した上で翌朝からその望み通りになるように魔法をかけました。

 

翌朝、ミダス王は魔法の効果を試そうとウキウキしながら起き上がり、手当たり次第いろいろなものを触り始めました。するとディオニソスの約束通り、全てが黄金に変わったのでした。大喜びしたのも束の間、何かをしようとしても全てが黄金に変わってしまうため何もすることができません。しかも朝食を食べようとしても食べ物全てが黄金に変わってしまい何も食べることができないのです。飢えに耐えかねた王は魔法を解いてもらおうとディオニソスに懇願することとなりました。

 

「ディオニソスよ、黄金は私が本当に欲しかったものではないことがわかりました。私は既に欲しいもの全てを手に入れている。だからもうこの魔法を解いて下さい!お願いします。」ディオニソスは親切な神であったためミダス王の願いを受け入れ魔法を解く方法を教えました。「パクトルス川(現在のゲディズ(Gediz)川)に行き水源を探しなさい、そしてそこに身体を沈め自己の過ちを改めるのです。)

 

ミダス王はディオニソスの教えに従い、自分のおろそかな考えを悔い改めました。すると川底が砂金に変わり魔法が解けたのでした。

 

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こちらのお話ではミダス王の娘のことには触れられていませんが、触れるものすべてを黄金に変えることができる手を手に入れたミダス王は、育ててきたバラが黄金に変わってしまい悲しんでいる娘を励まそうと彼女に触れたとき、彼女をも金に変えてしまいました。




インナーチャイルドカードでの「ミダス王」は、一般のタロットカードで言うと「正義(justice)」になります(インナーチャイルドカードはウェイト版の並びとなっております)。

 

「正義」のカードの意味として



聖なるバランス

普遍的な秩序



があります。



そして、インナーチャイルドカードでの「正義」にあたるミダス王のカードのKey Wordとして



human justice and cosmic justice




というワードがあります。

 

そしてカードのテーマとして「人生を左右する価値観を知る」とあります。




この「human justice and cosmic justice」という言葉を見たとき、すぐに「これって『日本の常識、世界の非常識』ってやつと同じ?」と思いましたw



「聖なる」バランスであり、「普遍的な」秩序ですよね。



私たちは家族、学校、職場、そして生まれ育った地域などの影響でそれぞれに価値観を築き上げていますよね。

 

その価値観を構築していくものの最たるものが宗教なんじゃないかと思います(宗教論議をする気はないのでこれ以上は突っ込みません)

 

その価値観をもとに様々なことを判断していく。その際、自分の価値観の中にそぐわないことを見出した時に違和感を覚え、「おかしい」と判断してしまうこともままあります。そこで「自分が正しい」ことを主張し、時には相手を攻撃することもあります。




でも、それぞれに違った価値観を持っている以上そのどちらが正しくてどちらが間違っているということは簡単には言えません。

 

地域によってはお祝や縁起物として行うことが、別の地方ではあまり縁起が良くないことだってこともあると思います。でも悪気はないし、それどころか良かれと思ってしていることだったりします(だから厄介なこともあるんですけどね(^^;)。

 

(ちょっと話がずれたかな?(^^;自分と他の人との価値観の違いって話じゃないですから☆)



もし頻繁にミダス王のカードが登場する頻度が高いということは・・・

 

自分が積み上げてきた価値観とは別の、自分に限らずもう少し広く言えばhuman justiceではないもっと普遍的な価値観(cosmic justice)に目を向けろということなのかと思います。

※同じカードが頻繁に登場するときは、そのカードが伝えてくれるメッセージに特に注意を払うことが必要です。

 

人間はhuman justiceを振りかざして、進化も大いにしたけれどものすごくたくさんの破壊と過ちも積み重ねてきたし、今も積み重ねてると思うんですよね。

人間の傲慢さからhuman justiceを振りかざして(そこにさらに細分化された価値観が付いて回って)取り返しのつかない事をやらかしている・・・

だからこそ「聖なるバランス」「普遍的な秩序」「cosmic justice」ということを受け入れていかなくちゃならないのかな〜と思います。



今のこのご時世、私たちが振り返らなければならないことかもしれません。

 

私たち人間は、いつのまにか「すべてが思い通りになる」と勘違いしている節があると思います。

私たち人間都合だけで突き進み、傲慢になっていたことを反省する機会なのかもしれませんね。

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